第6回 聖地巡礼〜孤独のグルメと三国志〜
遅れ馳せながら『孤独のグルメ』に目覚め、日々の癒しを得ているsayaです。
そこで、今回は三国志絵馬探訪の前に『孤独のグルメSeason4 特別編!真夏の博多出張スペシャル』に登場した、博多うどんの名店『みやけうどん』に出掛けました。
福岡市営地下鉄•呉服町駅で下車。5番出口より徒歩1分ほどでお店に到着です。
オーダーはもちろん、五郎's セレクトと同じく「丸天うどんと稲荷を1つ♪
驚くほどの速さで、茹でたてのうどんがテーブルへ。
博多うどんの特徴である、柔らかな麺と薄口の出汁が、旅の疲れをゆったりと癒してくれるようでした。
稲荷は甘さを絞ったスッキリとしたお味。
店主と常連客が交わす博多弁も心地良く、今は亡き小松の親分の名シーンを思い立しました。
続いては、呉服町から2駅先の筥崎宮前駅で下車。
日本三大八幡、そして中洲の櫛田神社・天神の警固神社と共に『博多三社参り(三社詣)』としても知られる筥崎宮へ。
こちらの絵馬殿には2点の三国志絵馬が掲揚されています。
『三国志武将[関羽]図』 元治二年 110×160 尾形西巷
(関羽図を描いた尾形西巷については詳細を得られていませんが、博多藩御用絵師の尾形家の流れを汲む絵師なのではないかと推察します。)
『玄徳渡檀[図〕』年代不明 150×208
金網で保護されている為、鮮明な写真は撮影出来ませんでしたが、福岡市内で三国志絵馬を鑑賞出来る貴重なお社でした。
絵馬殿の隣には総高6mを越える亀山天皇像も鎮座。
小雨が降る中ではありましたが、私的な聖地巡礼を果たすことが出来ました。
福岡市内には、筥崎宮の他にも、三国志ツアーにオススメのスポットがあります。
1つ目は、黄檗宗・千眼寺の関帝像です。2019年に九州国立博物館で開催された『三国志展』でも展示された、美しくも峻厳な関帝像が拝観出来ます。是非、その端正な眼差しを実際にご覧ください。
場所は福岡市営地下鉄の藤崎駅近くです。詳しくはKyoさんのブログをご覧くださいね。
2つ目は同じく関帝像です。福岡空港・国際線のターミナル2Fロビーに鎮座。空港を利用される際は少し足を伸ばして拝観してみてください。(ベンツ製の空港内バスで移動も楽しめます!)福岡市地下鉄の一日切符を利用して、半日で3カ所を回るプチツアーも可能ですよ♪
ではまた次回♪
第5回 関帝霊籤〜神様ちゃんぽん 古賀SA店〜
SNSを通じ、その存在を知って以来、1日も早く訪れたかった三国志なお店「神様ちゃんぽん 古賀SA店」
関羽・関帝について強く反応する習性が身に付いているので、看板を目にしただけでも胸が高鳴ります。
お店には様々なメニューがありますが、関帝霊籤付きの看板メニュー「神様ちゃんぽん」に即決。(食券の券売機すら、たまらなく可愛く感じます…。)
食券を手渡すと、関帝霊籤の入ったおみくじ箱が登場しました!
簽桶(番号付きの棒の入った筒)や神筈(中国のおみくじで用いられる三日月形の神具)は省略したシンプルなスタイルながら、テンションが上がるビジュアルです。
そして、大吉が出ると「神様ちゃんぽん特製れんげ」が進呈されるとのこと。
「特製れんげがどうしても見たい!」という願いが通じ、同行の父が大吉を引き当ててくれました!
気になる関帝霊籤の文面はこちら↓
SA店ならではの交通安全を主眼とした内容になっています。
肝心のちゃんぽんは、オーダーごとに鉄鍋を振るって調理する本格派だけあり、納得の美味しさでした!
ふぐの唐揚げ・牛もつ・さつまあげなどトッピングが豊富なので、ボリュームも抜群です。また、ラー油や明太辛みそなどで風味をカスタム出来るところも好みでした♡
また、トレーシートにもアイデアが満載でした!お店のこだわりだけでなく、関帝信仰にまつわる雑学なども記載されています。個人的には媽祖についても紹介されていたことが実に嬉しかったです!こちらも霊籤と共に、大切に持ち帰りました。
三国志ファンだけでなく、ちゃんぽん・ラーメン通の方にも是非、一度ご賞味いただきたいです。
福岡以外のエリアでは、深谷ネギが丸々入るなど各ご当地に合わせた神様ちゃんぽんが食べられるようです。
お近くのSAをご利用される際はチェックしてみてくださいね!
神様ちゃんぽん
https://www.w-holdings.co.jp/sapa/2644.html
古賀SA(九州自動車道)上り
https://www.driveplaza.com/sapa/1800/1800066/1/
上里SA(上越自動車道)上り
https://www.driveplaza.com/sapa/1040/1040041/2/
羽生SA(東北自動車道)
https://www.driveplaza.com/sapa/1040/1040121/2/shop_menu.html
https://www.driveplaza.com/sapa/1040/1040121/2/shop_menu.html
第4回 天をも穿つ〜三国志尽くしの魅惑のラーメン店・福岡県 糸島市〜
絵馬の記事が続いたので、趣向を変えてグルメレポを。今回ご紹介するのはkyoさん(尚書省 三國志部)に教えて頂いた、福岡県糸島市にある三国志なラーメン店『天をも穿つ』です。
天をも穿つ -THREE KINGDOMS- てんをもうがつ
https://goo.gl/maps/JJpz7T4YniaFB47u5
三国に見立て、三種のラーメンが展開されています。
昼下がりでしたが、人気店のようで15分ほど待ちました。
待望の店内は『三国志 Three Kingdoms』が流れる中、三国志に纏わる数々の装飾品が目を楽しませてます!
三国志グッズ専門店・英傑群像の岡本さんによるギフトとメッセージも飾られていて温かな気持ちに。
そして、肝心のラーメン三種はこちら♪
少しずつ取り分けながら、どれも美味しく頂きましたが、私の推しは「鶏塩そばの鶏王」でした。鶏だしの濃厚な旨味がありながらも、サッパリとしたスープに細麺がよく絡みとても美味しかったです。
ちなみに三種全て味わうことを「三国統一」と呼ぶそうです!是非、天下泰平の夢を叶えに糸島へ♪
遠方の方はAmazonを利用して三国統一にチャレンジを!
【天をも穿つ】鶏王&豚王&まぜ王 ラーメン3食セット https://www.amazon.co.jp/dp/B08SLTGWS5/ref=cm_sw_r_cp_api_glt_i_VM759KF6QYYR9DQEZK0C
お店のある二丈深江地区には2点の三国志絵馬が確認されているのですが、残念ながら拝観は叶いませんでした。
・深江神社
・永昌寺(松国)
訪問時は法要の最中でした。書籍の写真では伝とは異なり『関羽と周倉図』に見受けられることもあり、いつか実際に拝観させて頂きたいです。
三国志絵馬に関する情報やコメントなども是非お寄せください。
それでは、また次回♪
第3回 船上の趙雲〜伏見神社と那珂川の絵馬〜
日吉・現人神社にて三国志絵馬を拝観したことを機に、同地域の絵馬を解説した『那珂川町の絵馬』(平成6年 那珂川町教育委員会 発行)を探して入手しました。この本に拠れば、那珂川町(現在 那珂川市)に存在する三国志絵馬は5点。
『三国志図』明治27年 155×200
・現人神社(仲)
第2回 三国志絵馬を巡る理由〜日吉・現人神社〜 - 桃花茶荘
・大山住神社(別所)
『玄徳渡檀渓図』 年代不詳 73×107
・伏見神社(山田)
『趙雲孫夫人を追ふて幼主を奪う図』明治18年 95×145
次の大山住神社では残念ながら『玄徳渡檀渓図』 を確認することは出来ませんでした。
出典 『那珂川町の絵馬』p29 平成6年 那珂川町教育委員会発行
伏見神社は県指定無形民俗文化財『岩戸神楽』や、神功皇后の姉姫である淀姫命に所縁をもつことから、神功皇后の伝承に基づく数々の鯰の絵馬でも知られるお社です。
https://jinja-sanpaicho.com/jinja/jinja.php?id=0552
福岡神社参拝帳 伏見宮
そして、絵馬殿に掲揚された三国志絵馬がこちら。
画面中央に阿斗を抱く趙雲
左側は張飛と蜀軍の兵士
右側には孫夫人と侍女達
作者は不詳なのですが、地域と年代が近いことから、あの石橋龍雲の可能性にロマンを感じてしまいます。
参拝した時期が年始であったので、本殿では三十六歌仙絵馬が一堂に展示され華やかな雰囲気でした。
なまずも可愛らしいですね♪
最近、ある方から「どこかに神功皇后がなまずを踏んでいる珍しい絵馬が有る」と伺いました。ご存知の方は是非教えてください。
ではまた次回。
第2回 三国志絵馬を巡る理由〜日吉・現人神社〜
平野神社に続いて参詣したのは、那珂川市にある日吉神社です。こちらのお社に関しても、まずはKyoさんの記事をご覧ください。
https://kyoudan.hatenablog.jp/entry/20200816/1597586154 尚書省 三國志部 日吉神社
訪れた時期が夏季だったので、キャンプ場や道の駅を利用する方々で周辺の駐車場が常時満車の大混雑。
なんとか下車して細い参道を歩いていくと、日吉神社に辿り着くことが出来ました。
こちらの絵馬を拝観して、私の三国志絵馬に対する関心が大きく変化しました。
山間部の静かな集落においても、拝殿中央に大切に掲げられた三国志絵馬を目にして、一人の三国志ファンとしての喜びと感動を覚えたからです。
そして、この感動を通じて、三国志が如何に日本において文化的に根差してきたかを知る「受容史」といわれる分野への関心が高まりました。
以前から寺社や美術館巡りも趣味だったので
三国志➕寺社➕美術=最強🔥🔥🔥
という結論に到達した訳です。おめでとう!私!!
そんな熱いテンションで「神社仏閣に見える「三国志」マップを頼りに、那珂川市内の現人神社へ。
こちらでの御目当ては「玄徳・関羽・張飛図」 (文久1年 85×65)の1点のみだったのですが、
拝殿正面の内側に「関羽図」(天保9年 130×65)が掲揚されていることに気付いたのでマップに追記して頂きました。
こちらの境内は 風鈴が目に美しく、耳にも心地良いので、夏場に是非、訪れて頂きたい神社です。
https://arahito.com/ 現人神社
博多南区の三社を巡り、三国志絵馬に覚醒してしまった私は、以後、関西と福岡を中心に絵馬探訪に意欲を燃やし始めます。
その続きは またの機会に♪
第1回 曹卓登場 〜平野神社〜
つまり最高です!!!
三国志に纏わる絵馬は多々ありますが、これほど大型かつ、色鮮やかな彩色が残り、ネタも豊富な絵馬は他に類を見ません。
境内ではハンミョウが飛び交っており、途中からカマキリ先生と化したことは内緒。
この平野神社への参詣をきっかけに、個人的な三国志絵馬探訪や三国志ツアーへの参加が始まりました。
神戸・長田区の三国志と八宝茶のお店「Cha-ngokushi ちゃんごくし」さんで、「曹卓パフェ」をオーダーして悪ノリを尽くした事も良い思い出です。
https://www.usio.co.jp/read/sangokushimeshi/phone/sangokushinomachi.html
不定期更新ですが、これから記事を書き進めていきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。